スポンサードリンク
第53回札幌市児童生徒席書大会作品展示会 北海道 書道新聞
平成19年12月22日(土)から24日(月)までの3日間、札幌市児童生徒席書大会の展示会が、札幌市民ギャラリー(札幌市中央区南2条東6丁目)で行われています。
早速、見学に行ってきました。たくさんの作品が展示されていましたが、入賞外作品に目を見張るものもあり、楽しいひと時でした。子供たちの個性豊かな作品に出会うと楽しくなってきます。
たとえば、小学3年生の入賞外の佳作の中に「二折法による北朝(北魏)風」の作品がありました。本人は全く意識していないと思いますが、ある意味天才的な素養を感じます。さらに「相田みつを」風の作品も散見され、技法の観点を抜きにすると、子供らしい、元気で心温まるものも数多く見られました。お店の看板やメニュー表に使えそうなものも多かったですよ。
また、区によって出品数や入賞数に違いが見られ、総体的な作品レベルの差もはっきりとしていました。レベルが高いと思われるのは北区、西区だったように思います。白石区は書写教育が盛んでないせいでしょうか、残念ながら、今後に期待したいと思います。なお、特別賞の一部作品及び「推薦」作品の中には、疑問符が付くものが多かったように思います。審査の観点が、正しい用筆・まとまりよりも、太くて元気、伸び伸びとした印象を受ける作品を優先させているためだろうと察せられます。したがって、特選・秀作の中に、特別賞や推薦を上回るしっかりとした作品が散見されました。さらに区によって、レベルのばらつきが激しく、たとえばA区で特選の作品でも、B区ではせいぜい秀作止まりのレベルといったことも相当数存在していました。
余談ですが、気になることは、一所懸命がんばった児童生徒ほど、結果を気にしており、有力な自己評価基準にしているということです。中には書家になるための登竜門と思い込んでいる親子もいるのです。これはたいへん危ないことです。したがって、席書大会の結果で、将来の進路を決めるようなことは、愚かなことですから、即断をしないように。あくまで一つの目標程度に止めるべきです。はっきり言ってしまうと、席書大会はその程度のものです。
とは言え、展示会には数多くの家族・親子が一緒に足を運んで見学していました。会場の混み具合は、毎日書道展や北海道書道展に劣らない熱気があり、児童生徒のみならず、父兄の関心の高さを感じました。これらの児童生徒の中から、将来、芸術性溢れる書家が産まれることを期待しています。 |